NEWSお知らせ

久喜市の小中学校で防火設備151件の不具合 ─ 建築基準法12条点検・消防法17条点検の重要性

埼玉県久喜市内の小中学校で行われた法定点検により、防火扉や防火シャッター、火災感知器など 防火設備の不具合が151件 指摘されていたことが明らかになりました。

点検は建築基準法第12条および消防法第17条に基づき実施され、火災時に命を守るために不可欠な設備の不良が多数確認されています。

不具合の内訳とリスク

点検結果によると、32校の小中学校で以下のような不具合が見つかりました。
• 防火扉の不具合:77件
• 防火シャッターの不具合:18件
• 火災感知器や連動機構の不良:56件

一部には 防火扉が閉鎖作動しない、防火シャッターが起動不良を起こす など、火災時に重大事故につながりかねない箇所も含まれています。

過去には、1998年に旧浦和市(現さいたま市)の小学校で、防火シャッターが誤作動して児童が死亡する痛ましい事故も発生しており、防火設備の安全管理は学校施設において最優先で取り組むべき課題です。

建築基準法12条点検と消防法17条点検とは?
• 建築基準法12条点検
特定建築物やその防火設備(防火扉・防火シャッターなど)を対象に、専門の資格者が定期的に調査・検査を行い、自治体へ報告する義務があります。
• 消防法17条点検
感知器・消火器・自動火災報知設備など、消防用設備が正常に作動するかを点検し、結果を消防署へ報告する制度です。

今回の久喜市のケースでは、両方の制度に基づく点検で不具合が多数見つかっており、法定点検がいかに重要かが浮き彫りになりました。

老朽化が進む学校施設の課題

久喜市では学校の外壁コンクリート片の落下も発生しており、建物全体の老朽化が課題となっています。今回の市議会でも修繕費用1337万円が補正予算に計上されるなど、維持管理の必要性が高まっています。

「校数が多く毎年不具合が報告され、その都度対応している」 と市は説明していますが、消火器の交換を除き多くの設備が未改善のまま残されており、児童や教職員の安全確保の観点からも早急な是正対応が求められています。

まとめ ─ 点検の指摘は“未来の事故防止”につながる

今回の事例は、法定点検の意義を改めて考えさせられる内容でした。
• 点検で指摘された不具合を放置すれば、火災時に命に関わる重大事故につながる可能性がある。
• 建築基準法12条点検・消防法17条点検は、単なる義務ではなく「未来の事故を防ぐための投資」である。
• 老朽化が進む公共施設・学校施設においては、計画的な修繕と早期対応が不可欠。

防火設備の定期点検は「コスト」ではなく「安全資産」です。私たち一人ひとりが、点検と改善の重要性を理解することが、地域全体の安心につながります。

👉防犯設備業の詳細ページはこちら

👉消防設備事業の詳細ページはこちら

👉採用情報の詳細ページはこちら

記事一覧

CONTACT

お見積り・調査について
お気軽にお問い合わせください

24時間いつでもOK

メールでお問い合わせ
0120-888-258

[受付時間] 9:00~18:00

0120-888-258 [受付時間] 9:00~18:00
メールでお問い合わせ