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2025年8月20日夜、神戸市中央区のマンションで会社員女性が刺殺されるという痛ましい事件が発生しました。逮捕された谷本将志容疑者(35)は、被害者の女性とまったく面識がないにもかかわらず、約50分間にわたり尾行し、オートロック式マンションに侵入して犯行に及んだとされています。さらに驚くべきことに、容疑者は過去にも同様の事件で逮捕歴があり、裁判では「再犯の危険性が高い」と指摘されながらも、執行猶予付き判決を受けていました。結果として今回、3度目の凶悪事件を招いてしまったのです。
この事件から浮かび上がるのは「オートロックの限界」です。
マンションに住む多くの人が「オートロックがあるから安心」と思いがちですが、現実には簡単に突破されるケースが少なくありません。代表的なのは、住人の後について入る「共連れ」、退出者の隙を狙って侵入する「すり抜け」、さらには宅配業者を装うケースです。今回の事件でも、防犯カメラに容疑者がオートロックを突破する姿が記録されていました。つまり、オートロックだけでは侵入を完全に防ぐことはできないのです。
一方で、防犯カメラの存在は事件解明に大きな役割を果たしました。防犯カメラには、容疑者が尾行してマンションに侵入する様子が鮮明に残されており、決定的な証拠となりました。防犯カメラには「抑止効果」「証拠保全」「異常検知」という三つの大きな役割があります。
最近ではAIを搭載したカメラも登場しており、不審な徘徊や尾行行為を自動で検知し、管理者に通知する仕組みも実用化されています。
警察庁の統計によれば、ストーカー加害者と被害者の関係で最も多いのは「交際相手(37.1%)」ですが、実は「面識なし」も約9%存在します。つまり、知らない相手から突然執着され、被害に遭う可能性は誰にでもあるということです。特に今回のようなケースでは、被害者が事前に危険を察知することは極めて困難で、防ぐことが非常に難しいと専門家も指摘しています。
では、マンションや企業、入居者が取るべき対策は何でしょうか。
まず、オートロックを過信せず、防犯カメラを複数箇所に設置することです。エントランス、エレベーター、各フロア、駐車場など、侵入者の行動を把握できる配置が望ましいでしょう。加えて、二重オートロックやセンサー付きゲートの導入も有効です。管理組合による定期的な防犯チェックや、入居者同士で「不審者を見かけたら共有する意識」も重要です。
今回の事件は、オートロックの限界と防犯カメラの重要性を改めて示すものとなりました。マンション管理者や入居者、企業の皆さまは、この現実を直視し、より高度なセキュリティ体制を整える必要があります。
安心・安全な暮らしを守るためには、最新の防犯カメラや監視システムの導入が不可欠です。
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