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2025年8月24日、和歌山市の福祉施設で大規模な集団食中毒が発生しました。和歌山市生活保健課によると、市内の複数の福祉施設から「入居者が下痢や腹痛を訴えている」と保健所に通報があり、調査の結果、9カ所の施設で84人(30歳代~100歳代)が食中毒症状を発症していたことが確認されました。
症状を訴えた全員が快方に向かっているとのことですが、短期間で多数の施設に被害が広がったことから、給食を提供していた事業者に原因があるとみられています。
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発生の概要
• 発生日:2025年8月24日
• 発症者:84人(30歳代~100歳代、全員快方へ)
• 発生場所:和歌山市内の福祉施設9カ所
• 給食提供事業者:株式会社いしづかフードサービス「キッチンLe’a(れあ)」
• 提供範囲:市内13カ所の福祉施設に食事を提供、そのうち9施設で発症
セントラルキッチン方式で複数の施設に食事を供給していたため、調理工程や温度管理の不備が原因となり、一度に多数へ拡散した可能性が高いとみられています。
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大規模食中毒のリスクと特徴
セントラルキッチンや給食委託業者による調理・配送システムは効率的である一方、次のようなリスクを抱えています。
1. 調理工程の不備があれば一度に多数の施設へ影響
2. 高齢者施設での発生は重症化リスクが高い
3. 配送や保存時の温度管理不良が原因になりやすい
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食品工場・給食委託業者が学ぶべき衛生管理のポイント
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まとめ
和歌山市で起きた福祉施設9カ所・84人に及ぶ集団食中毒は、セントラルキッチンを介した給食事業の大規模リスクを浮き彫りにしました。幸い重症者は出ませんでしたが、食品工場や給食委託業者はHACCPに基づく衛生管理を一層強化する必要があります。
「効率性」と「安全性」を両立させることが、食品業界における最大の使命であり、信頼を守るための最重要課題です。
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