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【速報 食中毒】札幌市の結婚式場で27人がノロウィルス感染|誤った消毒方法が原因に

2025年6月6日、札幌市中央区の結婚式場で行われた披露宴に出席した53人のうち27人(未就学児~50代の男女)が発熱・おう吐・下痢などの症状を訴えました。検査の結果、便からノロウィルスが検出され、札幌市保健所は食中毒と断定しました。

患者のうち17人が通院しましたが、全員回復傾向にあります。札幌市保健所は食品衛生法に基づき、この結婚式場を8月24日から3日間の営業停止処分としました。

発生経緯と「エタノール消毒」の誤り

今回の食中毒の5日前、同じ結婚式場で開かれた別の披露宴で、参加していた乳児が会場で便をもらすトラブルがありました。

その処理の際に、スタッフが使用したのはエタノール消毒。しかし、ノロウィルスにはアルコール(エタノール)が効かないため、十分にウィルスを除去できず、ウィルスが残存。数日後の結婚式で二次感染・拡散したとみられています。

この事例は「結婚式場での不十分な消毒が食中毒につながるリスク」を象徴しています。

ノロウィルスの特徴
• 感染力が極めて強い(10~100個のウィルスで発症)
• 冬季を中心に流行するが、年間を通じて発生
• 主症状:下痢、嘔吐、発熱、腹痛
• アルコール消毒(エタノール)は無効
• 有効なのは次亜塩素酸ナトリウム(塩素系消毒剤)や高温処理

正しいノロウィルス消毒方法

食品工場・飲食店・結婚式場などの現場では、以下の対策が必須です。
1. 塩素系消毒剤の使用
• ノロウィルス対策には次亜塩素酸ナトリウム(0.02~0.1%濃度)が有効
• 嘔吐物や便処理ではアルコール消毒はNG
2. 汚物処理の徹底
• 手袋・マスク・エプロンを着用
• ペーパータオルで覆って拭き取り → 塩素系消毒剤で処理
3. 調理・共用スペースの衛生管理
• トイレ、控室、披露宴会場を重点的に消毒
• 使用済みリネン類の適切な処理
4. 従業員教育
• 感染症対応マニュアルを配布
• 定期的に「ノロウィルス対応訓練」を実施

食中毒から学ぶ衛生管理の重要性

今回の札幌市の事例は、「消毒方法の誤り」が大規模なノロウィルス食中毒を招いた典型例です。
結婚式場や飲食店、食品工場では、HACCPに基づいた工程管理に加えて、消毒剤の特性を正しく理解する必要があります。

「ノロウィルスにはエタノールは効かない」という基本を徹底し、現場で即時に正しい処置を行うことが、利用者の安全と信頼を守る最重要ポイントです。

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